ヤフー知恵袋にも歯科に関する質問が多く寄せられています。その中からちょっと気になる質問と回答がありました。質問者の方はブリッジを入れていてデンタルフロスも使用している方でした。フロスは歯と歯の間の食べかすなどを取り除く清掃ツールです。フロスをしたときに嫌な臭い、臭いにおいがしたためブリッジの作り替えを主治医に伝えたようです。一連のやり取りに問題なないのですが、回答の一部にやや無責任化と思われるものがありました。
「作り替えるならポンティックは離低型がいい」
というものです。
ポンティックとはブリッジの土台と土台の間にある歯（被せ物）です。ポンティックの形には大きく分けて、鞍上型、リッジラップ型、離低型があります。回答者は離低型を勧めていました。
左から鞍上型、リッジラップ型、離低型
回答者の方は清掃性のみに注目して離低型と書き込んだと思います。離低型は歯ぐきとブリッジの間に大きな隙間ができるので清掃性は楽ですが見た目がよろしくありません。また、取り除きやすいですが、食事のたびに食べ物がつまるため結構気になります。文章だけでの説明では取り除きやすい点は伝わったと思いますが、その他のネガティブ要素については書き込みがありません。もし、この方がブリッジをやり直すことになりポンティックは離低型とオーダーがあった際に、歯科医師がほかの方法を説明してくれれば良いですが、そうでない場合にはそのまま離低型でやり直すことになります。治療完了後の初めての食事で頻繁に物が詰まることを経験されると思います。その時にポンティックを変えて再度やり直しして欲しいと思ってもほぼ無理です。そのようなことを思うと知恵袋への回答も色々な配慮が欲しいと思った次第です。
詳しくは動画でご確認、ご視聴ください。
